専業主婦でもできるコストカット術『幸せ生活のためのマネー哲学』鎌田なお子


「実は、借金があるんだ……」

 

 

 夫からそう聞かされて、私は愕然としてしまった。「大切な話がある」と神妙な表情で言うから聞いてみれば、そんな秘密の告白。

 

 

 結婚してから言うことじゃないでしょう。思わず涙ながらに詰ってしまっても、彼は悄然と肩を落としてごめんと言うだけだった。

 

 

 悪い人ではないのだ。だから結婚したのだけれど。ただ、借金ともなると、何を言っても慰めにはならない。

 

 

 何しろ、現実にお金がないのだ。まずはそこを解決する必要がある。もっとも現実的で、切実な問題だった。

 

 

 彼は小企業のサラリーマンだ。給料は可もなく不可もなく。対して、私は専業主婦。このままでは、私たちは共倒れしてしまう。

 

 

 求人誌を探しに本屋を訪れた。私も何か仕事をするしかないだろう。けれど、今のご時世、いい仕事なんてどこにもなかった。

 

 

 はあ、と思わず大きなため息を吐いて、次の本を見てみようと視線を移すと、ふと、一冊の本が目に入った。

 

 

 『幸せ生活のためのマネー哲学』という作品だった。サブタイトルには、『専業主婦でありながら5年間で1000万溜めたわたしの方法』である。

 

 

 専業主婦。まさに私のことじゃないか。私はその本を持って立ち読み用の席に座り、読んでみることにした。

 

 

 作者である鎌田なお子先生は、かつて私と同じように、夫が借金のことを告白してきたのだという。その額はなんと440万円。

 

 

 先生は1000円ものお金を貯めて、その借金を返済した。それも、たったの5年で。

 

 

 この本は、今の私にも役に立つ。私はそう確信して、その本を買った。このお金は投資のためのお金だ。

 

 

 読んでみると、そこには、私が今まで知る由もなかった、驚くべき事実が書かれていた。

 

 

 鎌田先生のマネー哲学の根幹にあるもの。先生の貯蓄は、二本の柱によって支えられていた。

 

 

 それは、『コストカット』と『懸賞』である。

 

 

 『コストカット』は文字通りに節約。自分に本当に必要なものを見極め、無駄なものを減らす。

 

 

 ほんの少しの節約なんかじゃあ変わらないよ。最初、読んだ時はそんなことを思った。母がそんな生活だったからだ。

 

 

 けれど、実際に試してみると、ぞっとするほど支出が減った。たったひとつの贅沢が、チリが積もるように重なって、とんでもなく大きな額にあるのだ、と、その時初めて実感した。

 

 

 対して、『懸賞』はハガキを送り、当選した数名の人に豪華な景品をプレゼントする、というものだ。

 

 

 手に入れた商品は先生自身が使うこともあるし、先生の友だちにあげることもある。

 

 

 けれど、多くの人にとって気になることは、「生活に活かせるほど確実じゃないじゃあないか」ということだろう。私も思った。

 

 

 しかし、どうやら先生は、どうすれば懸賞に当たるようになるか、その法則を分析し、ひとつの答えを出したらしいのだ。

 

 

 そのすべてのノウハウが、この本の中には入っている。

 

 

 私は早速、夫に相談してみた。彼は申し訳なさそうに肩を縮めて、「うん、いいよ、やろう」と答えた。

 

 

 私は少し寂しくなる。彼が借金のことを言い出せなかったのは、私の覚悟が決まっていなかったからかもしれない。

 

 

 また、夫の笑顔が見たい。そのために、私は本に書いてあったことの実践を始めた。その結果は、神様だけが知っている。

 

 

懸賞と節約

 

 これからは、誰もが今まで以上に本格的にお金のことを考えなければいけない時代になるのだと思います。多くの人はすでに何かしら自分なりのやり方で、お金に関して行動し始めているのかもしれません。

 

 

 ある日、急にリストラにあうかもしれないし、会社が倒産してしまうかもしれない。今までは他人事だったそんなことが、いつ、自分に起きてもおかしくない時代なのです。

 

 

 そうなった時考えればいいなんて悠長なことを言っていては、遅いのです。こういう危機感を、特にこれからは常に持っていた方がいいと思います。

 

 

 私がこの本を書こうと思ったのは、それを多くの人に気付いてほしいと考えたからです。そして私のような考え方、暮らし方もあるということをぜひ知ってほしいと思ったのです。

 

 

 昔から無駄なことをするのが大嫌いで、自分で言うのもなんですが、日本広しと言えども私のように計画的に節約生活を送っている人はきっとそう多くはないだろうと自負しています。

 

 

 そういう私のやり方に対して、「何もそこまでやらなくても」と思っている人もいるでしょう。もちろん、すべての人に私と同じやり方を勧めようと思っているわけではありません。

 

 

 わが鎌田家は、3年前、借金を抱えていました。私のやり方を断行した結果、今は借金を返済し、月平均10万円、年に196万円の貯蓄を続けています。

 

 

 この本には私が今までの人生でつかんできた「節約のためのアイディア」「主婦でも安定した収入を得られる方法」そして、世の中がこれからどんなに変動しても負けないための知恵をたくさん詰め込みました。

 

 

 この本を読んだ方が、ここから何かひとつでも、今までと違った暮らし方へのヒントを見つけてくれたらいいなと思っています。

 

 

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