西洋とアラビアンの入り混じるファンタジー『アブダラと空飛ぶ絨毯』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
子どもの頃、私は絨毯の上にずっと座っていた。いつか、空が飛べると信じていたから。
子どもの頃、私は絨毯の上にずっと座っていた。いつか、空が飛べると信じていたから。
あとでやろう。今はちょっと、忙しいし。まとまった時間にまたやろう。そうしてまた僕は、先送りにした。
私が子どもの頃のことだ。たった一度だけ、私は小さなその存在を見たことがある。今もまだ、はっきりと思い出せるのだ。
不思議なものだと思う。見下ろした自分の手のひらの、この柔らかい肌の下に、赤い血液が休みなく流れている。とてもそうは見えないのに。
昔は良かった。まるで老人のような感傷を、私もまた、抱くことになるとは思っていなかった。
ある日、突然お婆ちゃんになってしまったら、どんな気持ちになるんだろう。『魔法使いハウルと火の悪魔』を読んだ後、私が思ったのはそんなことだ...
最近、友人がビジネス書にはまっているらしい。私にも、やたらとビジネス書を勧めてくる。
前後に揺れるロッキングチェアに腰かけた老人は、穏やかな寝息を立てて眠り込んでいる。彼のかけられたひざ掛けの上には、一冊の本が置かれていた...
手にずしりと響く紙束の重みが心地よく、仄かに泳ぐインクの香りを胸いっぱいに吸い込むと、私はまるで、天にも昇るような気持ちになるのです。
「かーごーめー、かーごーめー、かーごのなーかのとーりーはー」