実在する小説から奇天烈な推理を繰り広げる冗談小説
氷沼家で事件が起こる。恋人の牟礼田からそう聞かされた自称探偵の奈々緒は事件を未然に防ぐため、光田を調査に送り込む。
しかし、事件は起こってしまった。浴室に倒れた紅司の姿。身体に刻まれた不気味な十字架。現場に現れた赤い毬。悲劇は今、幕を開けたのだ。
三大奇書の一冊！ 幻想的な雰囲気が漂うアンチ・ミステリ『虚無への供物』中井英夫
 | 新装版 虚無への供物（上） （講談社文庫） [ 中井 英夫 ] 価格:880円 |
おびただしいペダントリーが真相を覆い隠す。黒死館の幻惑を打ち払えるか
怪しい噂が絶えない降矢木家の館、通称「黒死館」でひとつの事件が巻き起こる。法水麟太郎は支倉肝とともに館に足を踏み入れた。
迎えたのは息のないダンネベルグ夫人の身体を包み込む青い燐光。彼女のこめかみに刻まれた家紋。ここにいるのは生者だけではない。
ペダントリーが読者を惑わすアンチ・ミステリ『黒死館殺人事件』小栗虫太郎
 | 価格:990円 |
アンチ・ミステリの代表作。読めば読むほど謎が深まり、気づけばもう逃げられない
時計の音を聞いて目を覚ました男。彼は一切の記憶を失っていた。そんな彼のもとを訪れたのは、若林という咳き込んでいる大男。
彼が言うには、男はとある難解な事件の解決の鍵を握っているのだという。そして、それさえ思い出せば、長年にわたる精神医学の闇を払うことになるのだと。
読んだら精神に異常をきたす？ 探偵小説界の異端児『ドグラ・マグラ』夢野久作
 | 価格:572円 |