巨大な敵と戦うハンターたちの生き様『モンスターハンター』ゆうきりん
幼い頃、村長からひとりのハンターの物語を聞いた。それはもう、何年も昔の話であるらしい。
入館ありがとうございます。ごゆるりとお寛ぎくださいまし。
幼い頃、村長からひとりのハンターの物語を聞いた。それはもう、何年も昔の話であるらしい。
戦争はいけないことだと、誰もが言っている。それなのに、どうしてこの世界から戦争がなくならないのだろう。
彼女と私は友だちだった。ずっとずっと昔から、私と彼女は一緒にいた。私は彼女のことが大好きだった。
現実なんて嫌だ。ゲームの世界に入れたらいいのに。そんなことを考えていたから、こんなことになってしまったのだろうか。
いつだって、俯いて歯を噛み締めていた。悔しい。けれど、ぼくは抗う術を知らなかった。
私は生まれた時から、どうやら欠陥品であったようなのです。だからこそ、誰もが嫌がるそれを、私は誰よりも欲しかったのです。
「正義とは、なんだろうか」
空っぽになった病室を、私は呆然と眺めていた。整えられたベッドを見て、ぼんやりと思う。もうここに、彼女はいないのだ、と。
それはひどく簡単な、誰もが持っているような願いだった。けれど、どうやら、それすらも、私の手には余るらしい。
「『ハンニバル』という映画を、君は知っているかな?」