進路に悩む子どもにおすすめの一冊『なぜ僕らは働くのか』池上彰
僕はペンを持ったまま、動けなかった。机の上に置かれた進路希望調査票。その欄の中は、まだ空白のままだった。
入館ありがとうございます。ごゆるりとお寛ぎくださいまし。
僕はペンを持ったまま、動けなかった。机の上に置かれた進路希望調査票。その欄の中は、まだ空白のままだった。
ソファに腰かけて新聞をめくる。今日も依頼人は来る気配がない。新聞に載っている記事は今日も平和だ。つまらん。
「絶望した!」 なんて、思わず叫んだしまったのは、私が今まで愛読していた漫画がとうとう終わってしまったからである。
どうしてうまくいかないのか。私は頭を抱えた。しかし、いくら悩んでも、答えが見つかるわけではない。
人の心はよくわからない。けれど、だからこそ、私はそれを知りたいと思っていた。
寂しかった。ずっと、ずっと。けれど、何も上手くいかない。私はずっとひとりぼっち。今までも、これからも。
敵になることを運命づけられた二人。それは決して許されない想いだった。
戦争はいけないことだと、誰もが言っている。それなのに、どうしてこの世界から戦争がなくならないのだろう。
彼らと私たちの、何が違うというのだろう。私たちは何もしていないのに、種族の違いはそんなにも大切なことなのだろうか。
何度も、何度も、悲劇は繰り返されてきた。これが運命だというのなら、なんて残酷なのだろう。