血流も人生もサラサラ流そう『「流せる人」は人生もうまくいく』小林弘幸
不思議なものだと思う。見下ろした自分の手のひらの、この柔らかい肌の下に、赤い血液が休みなく流れている。とてもそうは見えないのに。
入館ありがとうございます。ごゆるりとお寛ぎくださいまし。
不思議なものだと思う。見下ろした自分の手のひらの、この柔らかい肌の下に、赤い血液が休みなく流れている。とてもそうは見えないのに。
……太った、かな。ふと、クローゼットから見つけた懐かしい服を着てみて、私は愕然とした。
呼吸が苦しい。思わず胸を押さえた。額から汗が伝って、顎から雫となって落ちていく。視界が揺れて、ぐらりと世界が傾いた気がした。
鏡を見て、私はため息を吐いた。まるでドラム缶。自分のでっぷりと膨らんだ腹の肉をつまむ。いっそのこと、こいつもステーキにして食べてしまいた...
今日も、やつが来る。ぐるぐるという唸り声。締め付けるような痛み。額から脂汗が伝い落ちる。痛い。痛い。腹が、痛い。
それは夕食を食べる時に、ふと頭の中に浮かんだ疑問がきっかけだった。あそこから、私の食生活は変わったのだ。
衝撃だった。何だろう、このタイトルは。そんな荒唐無稽なことを、本気で言っているのか。その本を取ったのは、それがきっかけだった。
その本は衝撃だった。今まで私が痩せると信じて続けてきた食事。それが間違いなのだと、突き付けられたのだから。