徒然図書館

危機感から生まれるエネルギーがウイルスに対抗する武器となる『ヒュウガ・ウイルス』村上龍

2021/1/21 小説

　ウイルスに悪意はない。その言葉は、さて、何かで見たような気がするのだが、どの作品だったろうか。

2021/1/20 小説

　これはゲームだ。彼と私の、知恵比べ。彼が私を見つけられれば勝ち。私が隠れ切ることができれば、私の勝ち。

　小説の中には、ひとつの世界が描かれている。紙に書かれた文字は頭の中で石畳と建物を紡ぎ出し、僕自身をその世界の中に誘うのだ。

2021/1/18 小説

　胸に抱え込んだ本の中から、ひとつを、本棚に差し込んでいく。書店員として眺める書店の本棚は、客として眺めているものとは違う光景に見えた。

2021/1/17 実用書

　思わずため息が零れる。足が重い。どこか頭痛もする。自分の身体が疲れていることを、私は自覚していた。かといって、仕事をしないわけにはいかな...

2021/1/16 小説

　私の友達は、ちょっと変わっている。いや、ちょっとどころではないかもしれない。わかりやすく言うなら、変人だということだ。

2021/1/15 実用書

　ああ、結婚したい。胸の奥からこみ上げてくるようなため息を、私は缶を傾けてひと息に呑み込んだ。

2021/1/14 小説

　ネオンが往路を埋め尽くしていた。水色や、黄色や、けばけばしいピンクが明滅を繰り返している。

2021/1/13 小説

　昔、かわいい女の子がおりました。彼女はいつも赤いビロードの頭巾を被っていたので、みんなから「赤ずきん」と呼ばれていました。

2021/1/12 実用書

　ああ、もう、疲れた。もしも、自分が煙であったなら、誰にも気づかれずに、どこか遠くに消えていけるのに。