小説 | ページ 5 | 徒然図書館

密室にひそむ謎『狐火の家』貴志祐介

2022/1/7 小説

密室。推理小説好きにとって、それほど心惹かれる言葉はないだろう。実に単純ながら、その壁は推理の前に高くそびえ、まずはその牙城を崩さないと何...

2022/1/5 小説

昔、ハムスターを飼っていたことがある。つぶらな黒い瞳がかわいらしい、身体の大きな子だった。その仕草をぼんやりと眺めているだけで、幸せだった...

2022/1/3 小説

「転職」は、いわゆる敗北というか、白旗に近いものだと思っていた。社会人として不適格であったことを示す烙印。前職で落ちこぼれた証。その考えが...

2022/1/1 小説

「モンスターペアレント」という言葉がある。自分の子どもについての理不尽な要求を他者にする親のことを「怪物」と称して揶揄したもので、一時から...

2021/12/30 小説

エェ――それでは皆々様、集まりまして……そろそろ、始めましょうかいな……百物語を、ヒヒヒヒ……皆々、わかっておろうな……話し終わって、蝋燭...

2021/12/29 小説

日本はかつて、乱世であった。国の体裁は保たれず、多くの戦国武将たちが覇権を巡って争っていた。しかし、もっとも荒れ果てた時代はいつかと問われ...

2021/12/28 小説

この世界ではないどこかに、本当の居場所がある。子どもの頃から、心の端でそう思っていたことがある。自分は生まれる場所を間違えた。そんな妄想。

2021/12/26 小説

家のために生き、夫に心を尽くして、良き妻として天寿を全うする。武家の女とは、そういうもの。母から教わったその教えは、私を縛る呪いの言葉でし...

2021/12/25 小説

我々日本人とは、いったい何者なのか。「日本に住む人」などという単純明快な解答もまた正解のひとつではあるが、決してそれだけではないだろう。そ...

2021/12/23 小説

「楽園」とは、どのことを指しているのだろう。ジョン・グリシャム先生の『狙われた楽園』を読み終わり、読後感に身を委ねながら私が思ったのは、そ...