無謀な挑戦が成功を引き寄せる『ハッタリの流儀』堀江貴文


 私は嘘が嫌いです。だから、私は今までの人生の中で一度も嘘を吐いたことがありません。

 

 

 その誠実な気性のおかげでしょうか、多くの人から信頼を得た私は仕事で大成功を果たし、一企業を率いる立場にまでなることができたのです。

 

 

「またあんたはそんな嘘ついてんの。一企業を率いるどころか職にすらつけずに遊び歩いているニートじゃないか」

 

 

 友人が呆れたような表情で私の額を指で突っつきました。こいつは日頃からこんなことを言いますが、実は心の中では私のことを愛している可愛いやつなのです。

 

 

 しかし、私は彼女の嘘つきな一面は許せません。嘘は必ず人を不幸にします。だから、私は再三嘘を吐くなと叱るのですが、一向にやめようとしません。

 

 

「お前にだけは嘘つきなんて言われたくないんだが。愛してもねえし」

 

 

 私がこんなにも嘘を嫌うのはある人を見たことがきっかけでした。堀江貴文という方です。巷では、ホリエモンなんて呼ばれていますね。

 

 

 会社の経営や本の出版、アプリの開発などの多くの事業に携わる実業家で、ロケットを打ち上げることに成功したとして知られています。

 

 

 『有り金は全部使え』や『バカとつき合うな』など、過激な主張を書いた本を多く出版していますね。ライブドア事件をはじめ、たびたび騒動を起こす活動家です。

 

 

 私が最近読んだ本は、友人から借りたものでした。『ハッタリの流儀』という書籍です。きれいな表紙ですよね。ラッセンの絵を見てるかのようです。

 

 

ウソを真実に

 

 私は指示された時間ぴったりに待ち合わせのカフェで合流を果たした。私よりも少し遅れて友人が顔を見せる。

 

 

「遅刻常習者が何言ってんだ。さっきも、30分遅れてきたよな。私は30分前から待っていたんだぞ」

 

 

 まったく、少しは変わったかと思えば、相変わらずだな。友人は呆れたように苦笑を浮かべた。

 

 

 友人と会ったのは昨日ぶりである。私はビジネスを起こして日本でも有数の富豪のひとりとなった。カーネル・サンダーズとはメル友です。

 

 

「会ったのは数か月ぶりだ。だが、富豪は言い過ぎにしても、まさかあの時にニートだったあんたが本当に社長になっちまうとは思わなかったよ」

 

 

 遅刻なんてしてて大丈夫なのかよ。お前、会社でも会議とかに遅刻してるんじゃあないだろうな。そう言う友人に、私は反論を返す。

 

 

「会議には遅刻しないよ。私は人生で一度も遅刻したことなんてないからね」

 

 

「……お前、今日の記憶がもうなくなっているのか?」

 

 

「報告書に書かれていないやりとりのことは覚えていないんだ」

 

 

「おい」

 

 

 友人は私を、就職していなかったあの頃から変わったというのです。それは、この友人以外にも。

 

 

 しかし、私は何も変わっていません。私はあの頃から自分が社長だと言っていましたし、これからも言うでしょう。

 

 

 人は私を嘘つきだと呼びます。誰も私の言うことを信じませんでしたし、批判もたくさん投げられました。

 

 

 もしも、私が狼が来たぞと言ったならば、誰も逃げはしないでしょう。人にとっての私は『オオカミ少年』のようなもの。

 

 

 しかし、冒頭でも言ったように、私は嘘が嫌いです。だから、私は一度も嘘を吐いたことがありません。

 

 

 ハッタリは、いうなれば家の柱のようなものです。発言によって未来の姿の枠組みを組み立てておく。

 

 

 あとはその枠組みにはめこんでいけばいいだけ。

 

 

 私は嘘が嫌いです。だから、私は今までの人生で一度も嘘を吐いたことがありません。

 

 

 吐いたハッタリもすべて実現したならば、それは真実でありましょう?

 

 

大きなハッタリをかますことは人生を成功に導く!

 

 ちょこちょこと企画して小さなことをやるだけのあなたは、中々頭一つ抜け出ることができないだろう。

 

 

  必要なのは、「そんなことできないでしょ」と思うようなハッタリをかますことである。

 

 

 ハッタリを使って突き抜ける人は、周囲が築き上げた虚像に乗っている。

 

 

 実力が追いつくよりも先に、世間の評判によって虚像はどんどん大きくなる。

 

 

 多くの人は身の丈に合わない虚像の波に怯えて退散するだろう。

 

 

 しかし、一部の人たちは波を上手く乗りこなし、次のさらに大きな波に乗っていく。

 

 

 周囲からの期待や注目を集め、盛大に夢を語り、自分の株を上げていくのだ。

 

 

 結果がいつもついてくるわけではない。しかし、ハッタリを実現するため、本気で勝負し続ける過程が大切なのである。

 

 

 結果ではない。挑戦する様を見せることが人の心を惹きつけるのだ。

 

 

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