こんな時代を生き抜くため『ウラ「お金学」講義』内藤忍
俺は家の居間で呆然と立ち尽くしていた。いつ帰ってきたのか、まるで覚えていない。会社に行かないと。そう思って、ふと、思い出した。ついさっき、...
入館ありがとうございます。ごゆるりとお寛ぎくださいまし。
俺は家の居間で呆然と立ち尽くしていた。いつ帰ってきたのか、まるで覚えていない。会社に行かないと。そう思って、ふと、思い出した。ついさっき、...
お金持ちになりたい。誰もが心の中で思っている願いだろう。けれど、実際にお金持ちになれるのは、その中でもごく一部の特別な人たちだけだ。ずっと...
個人が利潤を追求すれば、あたかも神の手のごとくに、経済は成長していく。経済学者のアダム・スミスが提唱した『国富論』は当時から今に至るまで...
『「できること」が増えるより、「楽しめること」が増えるのが、いい人生』
企業に対して疑問を抱き始めたのは、まさに自分自身がその企業に所属する従業員として就職してからのことだった。
最近、友人がビジネス書にはまっているらしい。私にも、やたらとビジネス書を勧めてくる。
「実は、借金があるんだ……」
「ああ、まさかお前がそんなふうになるとは、思ってもいなかったよ」 「それは私のセリフだろう。元気そうで何よりだ」
社会は厳しい。税金は上がっていく一方。貯金はどんどん減っていく。金利なんてもう期待できないし、年金すらももらえるかどうかわからない。
財布の中を見て、私は絶望した。お金がない。銀行の口座にもない。いつの間にこんなに減ったのか。