保険料のかけ過ぎに注意『どんな家庭でも生命保険料は月5000円だけ』藤井泰輔


 財布の中を見て、私は絶望した。お金がない。銀行の口座にもない。いつの間にこんなに減ったのか。

 

 

 今月は服も買っていないし、旅行にも出かけていない。毎日職場と家の往復で、食事は適当な総菜しか食べていない。思いつくような贅沢なんて、なにひとつしていないのに。

 

 

 ネットで銀行口座の入出金明細を確認してみる。何かが私の財産を貪っている。得体の知れない出費のその正体が何なのか、私は知りたかった。

 

 

 はたして、なんとも迂闊なものであろう。それは、犯人が目撃者を残すように、明細の中にしっかりとその名前が刻まれていた。

 

 

 その正体。私の財産を貪っていたもの。それは、生命保険料だ。

 

 

 今年は感染症の流行もあったせいで、仕事がうまく立ち行かない時期があったことを思い出す。

 

 

 今でこそ、どうにか立て直しに成功したが、その時期の給料はまさしく雀の涙というべき悲惨なものだったことは言うまでもないことだった。

 

 

 収入の激減と、変わらないままの支出。それが、贅沢なんてしていないのに、今まさに金がなくなっている原因だった。

 

 

 私の払っている生命保険料は月に3万。イケメンのセールスマンからおすすめされた金額を二つ返事で頷いて契約した時のそのままだ。

 

 

 生命保険料は家の次に高い買い物だ。世の中では、そう言われている。とはいえ、私はいまいちぴんときていなかった。

 

 

 月3万なんて余裕じゃない。その程度でこのイケメンの笑顔が見れるなら払うわぁ。いや、ほんと、誰かあの頃の私を殴ってくれ。

 

 

 私自身、ずっと支払いながらも、その金額は決して高くはないと考えていた。だからこそ、今まで見直そうとはしなかったのだ。

 

 

 しかし、今になって疑問が残る。それはお金がなくなって初めて気づいた疑問だった。

 

 

 果たして、彼の言葉は正しかったのか。保険料はもっと安くても、構わないんじゃないか。

 

 

 生命保険はつまり、将来の備えだ。けれど、今まさに足りていないのに、将来なんて不確かなものにどうして月々3万も払っているのだろう。

 

 

 いっそのこと見直して、解約した方がいいんじゃないだろうか。あのイケメンとは契約の日以来会っていないし。

 

 

 そんな迷いを頭の中で巡らせつつ、本屋に入った。特に何を買うわけでもない。クーラーに当たりたかったからだ。

 

 

 しかし、本棚をぼんやりと探していると、ふと、目に入ってきた本があった。『どんな家庭でも生命保険料は月5000円だけ』という、そのままなタイトルの本だ。

 

 

 思わず手に取る。これは、まさしく今の私の心境にふさわしい本なのではないか? いや、でも今、私、お金ないし。

 

 

 店を出た後、後悔した。ただでさえお金がないのに、思わず衝動買いしてしまったからだ。袋の口から覗く本を見下ろして、私は思わずため息を吐いた。

 

 

 いや、きっと役に立つはずだし。私はぐっと拳を握る。

 

 

 そもそも、生命保険料を見直そうと思っていたところじゃないか。それを知識も知らずにやるよりは、本で知識を仕入れてから考慮した方がいいよね、うん。

 

 

 さっそく私は本をめくってみる。そこには、今まで私が知らなかった、広告に歪められていない、生命保険というもののありのままの姿が描かれていた。

 

 

お金の不安のない未来へ

 

 日本は、年間の保険料収入が35兆円にもなる、世界有数の生命保険大国であり続けました。しかしここへ来て、その看板を降ろさざるを得ない状況となってきています。

 

 

 生命保険の運用の基準として定められた標準利率がそれまでの1%から0.25%に大きく低下したことが原因です。

 

 

 それを受けて生命保険各社は、運用の利率を大幅に引き下げています。その結果、販売を継続できない商品が続出してしまったのです。

 

 

 かつては貯蓄の部分が、銀行預金の金利よりもそれなりに高く、しかも長期間保証されていたので、生命保険の貯蓄性商品を多くの人が購入してきました。

 

 

 ところが、日銀のマイナス金利政策により、魅力ある貯蓄性商品は、購入するメリットのない商品になってしまいました。

 

 

 仕組みのわかりにくい貯蓄性商品がなくなったことにより、今後は選ぶべき生命保険商品が掛け捨て商品に絞られました。

 

 

 あとは、その掛け捨て商品の中から、無駄のないものを上手に選べば、当分生命保険で悩むことはありません。

 

 

 そして、私が考える生命保険の予算は、世帯当たり月5000円です。安心できる生活を送るには、実はその金額で充分なのです。

 

 

1.生命保険に関して、正しい認識を持つ。

 

2.生命保険の前に知っておかなければならない社会保険について、最低限の知識を整理する。

 

3.どうすれば月5000円で安心の生活が送れるかを具体的に考える。

 

 

 月5000円で安心の保険生活を送るための、実践的な方法を目指した目には、この3ステップが重要です。

 

 

 この本は「お金の不安のない未来」へと向かうたしかな道標となるはずです。さあ、無駄のない生命保険を活用した、安心できる保険生活の実現に向けて、これから一緒にその方法を考えていきましょう。

 

 

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