「2020年01月」一覧

自分の未来を見通される怖ろしさ『占いレストラン』松谷みよ子

2020/1/21 小説

「あなた、街から出た方がいいですよ」

2020/1/20 小説

　私がその本を見つけたのは商店街の隅にひっそりと佇む、小さな古本屋であった。

　ここはミステリ作品の世界である。だから、こんなことが起こるのだ。私だけがそのことを知っていた。

2020/1/18 小説

「人間は蛇と話せない。そうだろ？」

「『ハンニバル』という映画を、君は知っているかな？」

　ふと、空を見上げてみる。そこには、満天の星があった。それはどこまでも、無限に広がっていた。

　家族は選べない。自分の家族が自分の望んだ家族とは限らない。だからこそ、私は家族のことが嫌いだった。

　どうしてだか、今日は無性に赤色が目についた。いや、あるいは今日だからこそ、だろうか。　いつもなら、日常の中でそう目立つことのな...

　芸術家というのは、日常を暮らす人間たちとは別の世界に生きている。音楽家もまた、当然のように例外ではない。

　尾崎豊の歌に、『卒業』なんて歌があったなあ、なんてことを、ふと思い出した。