ひきこもり問題から社会を考える『ひきこもりから見た未来』斎藤環
日中から外に出ず、家の中で過ごしている。かつてならいろいろと言われただろうけれど、今はもう、誰も何も言わない。それどころか、外に出るなと言...
入館ありがとうございます。ごゆるりとお寛ぎくださいまし。
日中から外に出ず、家の中で過ごしている。かつてならいろいろと言われただろうけれど、今はもう、誰も何も言わない。それどころか、外に出るなと言...
まるで牢獄だ。俺たちは罪も犯してないのにオフィスという監獄に閉じ込められ、ただ摩耗していくだけの部品としての一生を終えていく。昨日、隣の席...
むかしむかし、あるところに、とてもおしゃれな王様がおりました。いつものように読み聞かせをしていると、うとうととしかけた娘が言った。「ねえ、...
自分の片手に収まる小さな液晶を見下ろして、私はため息をついた。この存在が憎らしい。だが、そうも言っていられなくなったのだ。
投資はギャンブルだと、若い頃の僕は思っていた。仕事で挫折した後の僕は、お金を稼ぐためのツールとして投資は有用だと思っていた。今の僕は、その...
日本は豊かな国だ。日本に来て数年、そう思わざるを得ない。経済的にも、物質的にも。文化は世界でも唯一の強みがあり、街中を歩いていても危険な目...
人生の最期、というのを、最近はよく考えるようになった。いや、年齢的にはまだまだ先なんだけど。人生百年時代。私は、何歳まで生きるのだろうか。
テレビで報道された凶悪な事件。ツイッターでは、犯人の親に対して痛烈な批判の声が呟かれ続けている。俺はそれを、苦々しい思いで見つめていた。俺...
その本には、美しい表紙が描かれておりました。淡いタッチで描かれた愛らしい二人の少女。ですが、どうしてでしょうか、どこか不穏な雰囲気も秘めら...
「この本、読んでみて。おすすめだよ」そう言って会社の上司が勧めてきたのは、一冊の本だった。タイトルには、こう書かれている。『フィンランド豊...