竜王と鼠の姫の恋愛を綴る中華風ファンタジー『竜王陛下の逆鱗サマ』しきみ彰
『竜王陛下の逆鱗サマ』は私の憧れそのものでした。彼らのように甘い言葉を交わし合うように愛し合いたいと願っておりました。しかし、私が愛した人はもう私には何も囁いてはくれず、私は誰よりも嫌いな殿方のもとへと側妃として嫁ぐことになったのでございます。
『竜王陛下の逆鱗サマ』は私の憧れそのものでした。彼らのように甘い言葉を交わし合うように愛し合いたいと願っておりました。しかし、私が愛した人はもう私には何も囁いてはくれず、私は誰よりも嫌いな殿方のもとへと側妃として嫁ぐことになったのでございます。
ジャックにとって『カボチャ頭のランタン』は人生最後の本になるはずだった。それが嫌だったジャックは、魂を取りに来たという悪魔を捕らえ、自分の魂を取らないように契約を交わさせる。しかし、ジャックは思わぬところで自分の所業の報いを受けさせられることになる。
『文芸オタクが教えるバズる文章教室』は俺に大切なことを思い出させてくれた。文章で生きていくと決めた俺だったが、現実に心を砕かれかけていた。逃げるように家を出た俺は、本屋でその本を見つける。そこには、文章を書く上で、もっとも大切なことが書かれていた。
『アリス殺し』は私が大好きな作品だ。いつものお茶会。帽子屋がその本を持ってきていた。退屈しのぎに、誰が犯人なのか、謎解きしよう。いいわ。存分に語り合いましょう。私は小林泰三先生の大ファンなのだ。盛り上がっていくお茶会は、永遠に終わることはない。
『リアデイルの大地にて』は憧れの世界への入り口だった。現実なんて辛いことばかり。けれど、ゲームはそんな現実を忘れさせてくれる。ディスプレイの中にはもうひとりの私がいて、別の世界が広がっている。『リアデイル』のようにこんな世界に行けたらいいのに。
私にとって『蜘蛛ですが、なにか?』はまるで自分と重なるようだった。教室に紛れ込んだ一匹の蜘蛛。逃げることもできず、残酷な運命を待つしかできなかった蜘蛛を、私は助ける。その夜、私は夢を見た。人間に生まれ変わる前の、前世の夢。かつて私が蜘蛛であった頃の夢を。
『魔導師は平凡を望む』は私に新鮮なおもしろさを与えてくれた。小説投稿サイトのランキングには似たような作品ばかりで飽き飽きしていた私は、彼女が見つけたその作品を読んでみる。最初は他のと同じようなテンプレ作品だと思ったけれど、それはどこか違っていた。
さき先生の『ふたりぼっちの聖騎士団』は、私にとって学びを得るためのものだった。伝統だから。昔から続けてきたから。みんながやっているから。そんな理由で彼女はいじめられていた。その光景を見て、私は疑問を覚える。その伝統は、本当に正しいのだろうか、と。
clamamus先生の『心象エスキル』は、私にとっての教科書だった。ネット小説を書いていることが親友にばれてしまったけれど、親友も実は書いていて、しかも私よりもよほど先を行っていた。そんな彼女から『心象エスキル』を教えられて、私は決意を新たにする。
楠のびる先生の『転生王子と憂いの大国』は私の大好きな作品だった。だからだろうか、事故に遭った私は王子に転生してしまった。けれど、私はハーシェリクみたいな立派な王子にはなれなかった。現実はどこまでも非情で、物語みたいにはいかないのだと知った。