国の悪に立ち向かうTS転生ファンタジー『転生王子と憂いの大国』楠 のびる
楠のびる先生の『転生王子と憂いの大国』は私の大好きな作品だった。だからだろうか、事故に遭った私は王子に転生してしまった。けれど、私はハーシェリクみたいな立派な王子にはなれなかった。現実はどこまでも非情で、物語みたいにはいかないのだと知った。
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楠のびる先生の『転生王子と憂いの大国』は私の大好きな作品だった。だからだろうか、事故に遭った私は王子に転生してしまった。けれど、私はハーシェリクみたいな立派な王子にはなれなかった。現実はどこまでも非情で、物語みたいにはいかないのだと知った。
日向夏先生の『薬屋のひとりごと』を読んで、私は実験や調合が大好きになった。そのおかげで入学することができた理系の大学で実験漬けの日々を送っていたけれど、極上の容姿を持つ男につきまとわれるようになってしまった。恋愛なんて、私はちっとも興味がないのに。
楠のびる先生の『転生王子と黄昏の騎士』には理想の騎士の姿が描かれている。主君に選ばれるのではなく主君を選び、自分の信念の髄まで仕えることができるように。その本から教えてもらったことを信じたおかげで、俺は理想の主君と出会うことができた。
さき先生の『重装令嬢モアネット~かけた覚えのない呪いの解き方~』を読んで私は思わず涙を流しました。彼女は私と同じ。自分を隠すために鉄鎧を纏ったモアネットと顔を隠すために仮面を被った私。その本は私が人間になるための方法を教えてくれたのです。
七沢またり先生の『火輪を抱いた少女』を読んで以来、俺は空を見上げるようになった。そこには愛おしい輝きがいつだって浮かんでいて俺に微笑んでくれている。けれど、俺と彼女との距離は遠すぎて手を伸ばしても届かない。俺は彼女に近づくために翼を作って空へと飛び立った。