ずっと小さい頃から、俺はテレビっ子だった。お笑いを見て爆笑し、歌を聴いて心躍り、アニメやドラマを見て学校での話のタネにしていた。
テレビの音がなければ落ち着かなくなっていた。無音の部屋、というのが無理なのだ。そんな時はいつも、見たいものがなくてもテレビをつける。
テレビはいつだって俺の生活と共にいた。田舎にこもり、滅多に外に出ない俺にとって、テレビは唯一の外界を知る手段だったのだ。
今にして思う。ああ、なんて俺はバカな子どもだったのだろう。幼い頃の俺は純粋で、この世は正直者ばかりだと信じていた。悪人なんていないのだと。
知らぬということは罪である。疑うことを知らなかった俺は、テレビの吐き出す言葉をすべて真実だと思い込んでいた。
ニュースで報じられる遠い国の出来事も、コマーシャルの商品の効果も、ともすれば、アニメやドラマすらも俺は心のどこかで信じていたかもしれない。
純粋は美徳かもしれない。しかし、疑うことを知らなければ食い物にされる。自分だけが純粋であっても、世間は決して純粋ではないのだと思い知らされた。
テレビは嘘つきだ。いや、嘘つきというのは誤りだろう。正確には、テレビはあまりにも語っていないことが多すぎる。
テレビの背後にはスポンサーがたくさんいる。テレビという媒体は、彼らの腹話術の人形でしかないのだ。
世の中には、テレビで報じられていない、都合の悪い事実がたくさんある。俺にそのことを教えてくれたのは、『書かずに死ねるか!』という力強いタイトルの本であった。
タイトルからすでに気合が感じられるその本を書いたのは船瀬俊介先生である。この世を支配する陰謀にいち早く気付き、活動しているお方だ。
その本には、今までの常識を覆すような、衝撃の事実がいくつも記されていた。彼が命を狙われる事態に至ったというのも、わかる話であろう。
うま味調味料として知られている「味の素」の真実。合成洗剤の毒性。肌を傷つける基礎化粧品の数々。
大企業が世の中に対して隠している欺瞞の正体を、彼は次々と暴き出していく。俺の中の常識は壊れるとともに、ふつふつと怒りと使命感が湧き上がってくる。
そして、とうとう船瀬先生は、それらを統括する真の黒幕を暴き出した。秘密結社イルミナティである。
最初読んだ時、俺は心底から信じられなかった。当然だ。あまりにも突飛であり、あまりにもオカルトだ。
秘密結社だなんて! そもそも、そんなものが実在しているのだろうか。一種の都市伝説ではないのか。
しかし、読み進めていくうちに、俺は船瀬先生の慧眼に感服することとなった。彼の主張は、正しいものである、と。俺の心は震えた。
先生の理論には、しっかりと筋が通っている。俺はそのことを認めざるを得なかった。
あらゆる商品には利権が絡んでいる。背後で脈動する金の流れを見れば、事の真相は明らかになる。
商品の影響によって、果たして誰が得をするのか。最終的に利権から生まれた多額の金が辿り着くところは、どこなのか。
船瀬先生はその真実に気が付いた。そして、彼らの陰謀に立ち向かうために活動しているのである。
書かずに死ねるか! そのタイトルはまさに、船瀬先生の命を懸けた活動の本懐そのものなのだと、俺は知った。
俺も、何かできないだろうか。胸中の使命感が疼く。俺が筆を執ったのは、より多くの人に真実を伝えるためだ。
何事も疑え。自分の頭で考えろ。全てのものには裏がある。知ることこそが、自分の身を守る武器になるのだ。
今こそめざめる時
私は25歳のとき消費者団体スタッフとして『あぶない化粧品』を執筆した。この本は、約150万部もの超ベストセラーとなった。
私は化粧そのものを否定したのではない。問題は、スキンケアと称する基礎化粧品類だ。
メディアで巧みにCMされる基礎化粧品の正体は、詐欺商品である。スキンケアにならず、スキンダメージになるだけ。「お手入れ」は「お手荒らし」だった。それを真っ向から告発したのである。
ことは化粧品にとどまらない。本書は合成シャンプーが「経皮毒」であり、脱毛のもとであることも告発している。
本書は、食品業界、最大タブー「味の素」にも斬り込んでいる。それは、れっきとした「神経毒物」なのである。
めざめた消費者は、無添加の安全なせっけんで快適な生活を送っている。味の素を使うこともない。
この人たちは、もう詐欺CMにひっかかることは二度とないだろう。私が望むのは、めざめて、自立した人々がゆったり安心して暮らす世の中だ。
しかし、テレビや新聞などのマスコミは、”洗脳”装置と化している。真実を隠蔽し、虚偽を注入する。
目的と願いは、「めざめた」人を、ひとりでも増やすことである。ページをめくってほしい。そして、ひとりでも多くの人に、伝えてほしい。
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