自分の資産を守るのは自分自身『逃がせ隠せ個人資産』副島隆彦


ああ、まただ。また奴らがやってくる。俺の金を狙ってくるのだ。スーツを着た怪物ども。奴らは国そのもの。法律という拳で、俺の手に入れた全てを、正しさの名の下に分捕っていく。

 

税務署が来るのも、これで何回目になるだろうか。もううんざりだ。通帳も業績も書類も全て丸裸にされ、その手は時として親や恋人にも及んでくる。

 

企業人の時間を何だと思っているのだろう。来るたびに時間を取られ、そのうえ俺が得られるものはない。時間も金も、ただ奪われていくだけだ。

 

わかっている。彼等もまた、仕事でやっているだけなのだ、と。だが、それでも釈然としない。「正しいことをしているんですよ」と、当たり前のような顔をして、俺の頑張った結晶を、何もしないまま持って帰っていく奴等。

 

税金を支払って、一体俺たちは何を得るのか。その行き先は何も明かされない。汚らしい役人の懐に入っていたとしても、何も不思議じゃないだろう。

 

税金は嫌いだ。それが納得のいく使い方をされていることが確約されているのならば喜んで払おう。だが、それすらも俺たちは知ることすらかなわないのだ。

 

それでも、国に生きている以上、払わなければいけない。納税は国民の義務だ。逃げ場はない。俺はおそらく、一生この鬱屈を抱えながらも、生きていくしかないのだろう。そう諦めていた。

 

そんな時に読んだのは、副島隆彦先生の『逃がせ隠せ個人資産』という本だ。この本は小金持ちに向けた警鐘である。

 

「自分の資産を守るためには、法律なんて守るな。自分の資産を隠して、逃げろ」その本はそんなことを堂々と言い切っているのだ。

 

脱税、と聞くと誰もが震え上がる。それは犯罪だからだ。脱税で捕まった。そんなニュースが流れるたびに、俺たちはぶるぶると震えて、ちゃんと税金を払おうと心に誓うだろう。

 

だが、そんな恐怖を覚える必要はないのだという。税務署に服従する必要なんてない。脱税の罪に怯える必要なんてない。

 

そうだ、俺たちはいつも忘れてしまう。税務署で勤める彼らもまた仕事に従事する人間なのだ、と。決して逆らえないような巨大なものではないのだ。

 

別の本で読んだことがある。税務署にもノルマがあるのだ、と。つまり、彼等は正しく税金を取ろうと思っているわけではない。自分のノルマのために、俺たちから搾り取れるだけ搾り取ろうとしているだけだ。

 

犯罪を犯しても構わないとは言わないが、税務署に対してただ唯々諾々と頷くだけだと、骨の髄までしゃぶられるだろう。自分の資産を守るのは自分しかいない。そのための武器は、知識である。

 

「国民みな平等」。税金を取る合言葉のようなものだ。つまり、お金が多い富裕層から多くの税金を徴収し、貧困層からはあまり取らない、というもの。累進課税や取得税として、はるか昔から税金の基本原則として謳われ続けてきた。

 

だが、改めて俺は思う。どうして多いところを減らして平等にしようとするのか。どうしてその形になっていることに誰も疑問を抱いていないのか。

 

出る杭を叩くより、お金持ちから多く徴収するよりも、貧困層にお金を多く与えて富ませることで平等にするという発想に、どうして至らないのだろうか。

 

俺が言っているのはただの理想論か。だが、「富の再分配」という言葉のもとに再分配された金はどこに行っているのか。

 

それが貧困層の懐に入っているのならば、富は正しく再分配されているだろう。だが、そうじゃない。徴収された富は別の富裕層の懐に入っていくだけだ。それでは何も変わらない。

 

「平等」を謳うのならば、もっと良い形があるんじゃないだろうか。ただの理想論だと諦めるんじゃなく、その道をひとりひとりが追求していくことが大切なんだと俺は思うのだ。

 

 

個人資産を隠せ!

 

この本は、日本の小金持ちたちを守るために書かれた本である。今も日本の金持ちたちは、どんどん国外に逃げている。税金による金持ちイジメはひど過ぎる。

 

近年、国民に対する金融と、税金面での監視体制が異様に強まっている。「国民みな平等」、「平等な取り扱いの原則」と言いながら、巨大企業の経営陣も、資産家もサラリーマンも貧しい人たちも全部、自分たち税金官僚の前に平等に並べさせる。

 

ところが自分たち税金官僚は平等に並ばない。彼ら自身はここに並ばないのだ。官僚は、生産活動や経済活動をしていないから利益を生み出せない。金儲けができない。それなのに知恵を絞って生産活動をしている人たちに対して威張りくさる。

 

貧乏サラリーマン層からはもう取るものがない。だから法律でおかしな税金の仕組みをどんどんつくって金持ちたちの資産を狙う。だから今や富裕層は”金持ち難民”となって国外脱出しつつある。

 

私は、小金持ち、資産家、投資家たちに堂々と言う。「税金官僚たちが勝手に作った法律なんかにバカ正直に従わなくていい。自分の資産の、逃がすべきを逃がし、隠すべきを隠しなさい」と。

 

ここでいう税金官僚とは、財務省のことでありその子分で実働部隊の国税庁と金融庁、そしてさらに子分の税務署である。

 

今の国税庁や金融庁や税務署、その上にいる財務省の言うことを聞いていたら、みなさんの財産は本当に消えてなくなる。

 

個人の資産の内容は人それぞれ違うがこの本では、預金や株式、債券、不動産を合わせて、小金持ち、資産家、富裕層、経営者層に向けて書く。

 

 

税金官僚から逃がせ隠せ個人資産 [ 副島隆彦 ]

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