リスクゼロでお金を増やす『税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法』頼藤太希 高山一恵


もっとも安全に、かつ簡単にお金を増やすにはどうすればいいだろうか。友人にそう聞かれて、僕は考えた。お金を増やすには。

 

「働けばいいんじゃない?」

 

働く。自分の時間を対価にお金を稼ぐことだね。たしかに短期的に多額のお金が手に入る。でも、簡単ではないだろう。スキルが必要になるし、誰でもできるわけじゃない。

 

「なら賭け事とか」

 

賭け事はたしかに簡単に稼ぐことができるね。やり方さえ弁えれば多額のお金が一気に手に入る。でも、安全じゃない。元手を失う可能性は大いにある。そもそも、賭け事は元締めが儲けられるように設定されているみたいだしね。

 

「宝くじ」

 

宝くじも賭け事の一種だと俺は思っているけどね。公的な賭け事さ。簡単だが、元手を失うリスクがある。安全じゃないだろうね。

 

「懸賞とかは」

 

なるほど、悪くはない。時間を対価にする必要はあるが、誰でもできるくらい簡単で、リスクもない。強いて言えば何も得られないことはあるかもしれないけどね。他にはあるだろうか。

 

「そうだねぇ……株はどうだろう」

 

安全ではないだろう。元手を失うリスクがある。やり方さえわかれば簡単だということに異論はないけどね。

 

「でも投資信託は安全だと聞くよ」

 

プロが代わりに投資してくれる、とはよく聞くけど。結局は株と同じだから元手を失うリスクはあるよ。最初に確認しなければいけない書類にもそう書いている。

 

「なら銀行に貯金して金利で稼ぐ」

 

今の金利を知っているかい? 100万円を100年預けたとしても金利で増えるのは駄菓子が買えるくらいだ。今はそれだけ落ち込んでいるみたいだね。とはいえ、簡単で安全だという条件は満たしているかな。他には?

 

「うーん……さすがにもう思いつかないなぁ」

 

僕がそう言うと、彼は「実はね、こんな方法もある」と一冊の本を取り出した。タイトルは『税金を減らしてお金持ちになるすごい!方法』。

 

「この本は?」

 

「要は、さ、視点を変えるってことだね」

 

国民の義務としても数えられている「税金」を、多くの人は逃げられない「義務」であり、「出費」のひとつだと考えている。

 

「出ていくお金を減らすことも、見方を変えればお金を増やすってことにつながるんじゃないかな」

 

この本は、その方法、税金を減らす方法を教えてくれる本さ。作中では、「税金を取り戻す」という言い方をされているけどね。

 

「税金を減らすなんて犯罪じゃないの?」

 

脱税は犯罪だが、節税は犯罪じゃない。法律の穴を突く、なんて詐欺師めいたことをするわけでもないし。ちゃんとした法律で決められたことを利用する。それだけのことだよ。

 

「リスクもないし、簡単にお金を増やせる。普通の節約と違って心理的な苦痛もない。知識さえあればいいんだから」

 

その方法を、この本で学べるってこと?

 

「そういうことさ」

 

ううん、と僕は考える。たしかに、節税術を学ぶのはいいことかもしれない。消費税、相続税、所得税。僕たちはこの国に生きるだけでも、税金を支払わなければならない。それが義務なのだから。

 

国は税金をできるだけ多く徴収したい。国民はできれば税金を払いたくない。はるか昔から、国と国民のいたちごっこは続いていた。

 

でも、改めて考えてみればおかしな話だ。国は国民のためにある。税金はそのためのものだ。最終的に国民は自分たち自身のために税金を支払っている。だから、「税金を取られる」という表現そのものがおかしい。

 

どうしてそうなっているのか。僕たちは最終的に自分たちのためになる税金を、どうして払いたがらないのか。僕たちにとっての税金がただの「出費」になってしまったのは、どうしてか。

 

税金というものの意味を、改めて考えなければいけないのではないかと思う。国も、国民も。互いに知恵を絞って騙し合うような考え方じゃなく、気持ちよく、税金が払えるような、そんな国になればいいのに。

 

 

一番安全で、確実にお金を増やせる方法

 

突然、「税金を減らして、お金を貯める」といわれても、「えっ、そんなことができるの?」というように、今ひとつピンとこない人が多いでしょう。

 

多くの人にとって、税金は「払わされている」というイメージが強く、「税金を減らして、お金を貯める」イメージは、なかなか湧きにくいものです。しかし、この方法こそ、実は「一番安全で、確実にお金を増やせる方法」なのです。

 

「自分で払った税金を取り戻す、または支払う予定の税金を少なくする」――たったこれだけのシンプルなことを行うだけで、何百万ものお金が貯まっていきます。

 

「一般的な運用によってお金を増やす方法」と、本書で解説する「税金を減らしてお金を増やす方法」は、根本的に違っていることがあります。それは「お金を増やす公式」が違うのです。

 

「税金として引かれる部分」の割合をできる限り小さくすれば、その分のお金が、「確実」に手元に残るわけです。

 

この方法は、失敗するリスクがなく、株のように値上がり、値下がりに一喜一憂する必要もありません。そして何より、一度手続きを済ませてしまえば、あとはほったらかしでも大丈夫という大きなメリットがあるのです。

 

本書では、「税金を減らしてお金を増やす」ことを「税金を取り戻す」というように表現します。

 

ファイナンシャルプランナーとして、これまで多くのお客様のマネー相談にアドバイスしてきましたが、お金の知識を身につけ、活用している人は、その分「余力」が生まれ、人生を楽しんでいる人が多いように思います。

 

どんな人生にも共通していえることは、「お金と上手につきあうことができなければ、幸せは半減し、不幸は倍増してしまう」ということ。お金と上手につきあい、人生を謳歌しましょう。

 

 

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