本の読み方で人生が思い通りになる『読書革命』金川顕教


積極的に本を読むようになったのは中学生の頃からだった。それ以来、今に至るまで読んできた本の数は、もはや数えることすら敵わない。だが、私が読書から何を得たかを考えた時、答えは出てこなかった。

 

元来、私は忘れっぽいのである。ほんの少し前の記憶がすぐに飛ぶ。暗記が試される社会の点数は最底辺。宿題忘れも多いし、体操服を忘れて保健室に借りに行くことを繰り返していたら、いつしか保健室の常連になってしまったくらい。

 

そんな忘れやすい私は、どうやら本についても変わらないらしい。読んだ本が思い出せない。読んだはずの本の内容も覚えていない。手を抜いて読んでいるわけではないはずなのに、どうしてだか、本の内容が頭に残らないのだ。

 

「お、この本、読んでみたいな」と手に取って読んでみたら、どこかで見たことのある内容で、貸出カードを見てみれば一週間前に借りていた、なんてこともあった。

 

何が悪いのだろう。似たような本をいくつも借りているからか。もっと力を入れて一言一句丁寧に読んでいくべきなのか。それとも、本の読み方が悪いのか。

 

私のその問いにひとつの答えを示してくれたのは、これまた本であった。金川顕教先生の『読書革命』という作品である。

 

金川先生の作品は何度か読んだことがあったはず。たしか、お金について書いたビジネス書だったような。どうやら、その一方で読書に関する本なんかも書いているらしい。

 

『読書革命』はまさしくそのような本であった。つまり、読書のやり方を変えることで、もっと速く、そして内容もしっかりと覚えることができるようにするノウハウを教えてくれる一冊である。

 

なんと、その方法とは、一冊の本を四回も繰り返して読むのだという。しかも、隅から隅まで読むのではなく、要点だけを絞って読む。

 

本当にそれで覚えられるの? と、思わず疑問に思ってしまうところだけれど、私がまさに今、実践しているから、私が覚えられていたら効果が確かな読書法だと言えるだろう。

 

そして最後に、忘れてはならないのは、読み終わった本についてアウトプットすること。この仕上げをすることで、本の内容をしっかりと自分の中に根付かせることができるのだという。

 

友だちに口頭で話すだけでもいいらしいけれど、私には生憎そんな友だちはいない。実は、私がこうしてネットでブログなんてものを書いているのも、この本で学んだことを実践しているだけなのだ。

 

結論としてはまだよくわからないけれど、たしかに繰り返し読んで、それをアウトプットもするのだから、その本の内容を記憶に根付かせる効果はあるのだと思う。

 

ビジネス書や実用書なんかを読む時は、有用なのかもしれない。あるいは、応用すれば読むのが苦痛な教科書みたいなのもしっかりと覚えることができそう。学ぶための読書をする時は試してみてもいいんじゃないかな。

 

文章の書き方について、私たちは学校で教えてもらうことができる。一方で、本の読み方は、私たちは誰も教えてくれない。

 

でも、こういった本を読んでみると、本を読む「読書」もまた、ひとつの技術なのではないかと思う。つまり、それが誰でも簡単にできるというわけじゃなくて、得意不得意が存在するということになる。

 

でもその代わり、それは努力次第で身につけることができる技術だ。問題は、知ろうとするかしないか。身につけようとするかしないか。

 

読書が苦手な人は苦手でいいとも思う。でも、いろんな読書法を試してみて、自分が一番本を楽しく読める読書のやり方を見つけた時、きっと世界が大きく広がるんじゃないかな。

 

 

学ぶための読書法

 

あなたは、読書に関して何か困っていることがあるのではありませんか? そして、その悩みとは次のようなことではないでしょうか。

 

「本を読んでも内容を覚えられない。すぐに忘れてしまう」「もっと速く本を読めるようになりたい」

 

そのような問題をすべて解決できるのが、私が実践している読書法であり、本書には、その読書法が余すところなく紹介されています。

 

ここでお断りしておきますが、私が実践しているのは1冊の本を短時間で読む、いわゆる「速読」ではありません。私の読書法の主な特徴は3点です。

 

 

・1冊の本を1回だけでなく、それぞれ違う方法で4回読む

 

・1冊の20%を読むことで本全体の80%を理解する

 

・読んだ内容を誰かに伝える「アウトプット」を重視する

 

 

違う方法で4回読むとはどういうことなのか。あるいは本全体の20%を選んで読むとはどういう読み方なのか。そこで、その読書の方法をお伝えするのが、本書なのです。

 

本を読んで解決しない問題はありません。仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚、子育て、幸せなど、人間の悩みは昭和、平成、令和、いつの時代も同じです。

 

そして、本はこれまで生きてきた人間の悩みを解決するために作られた歴史があります。つまり、あなたが悩んでいる内容の大半は本を読めば、その解決方法が見つかるのです。

 

この世界には、あなたと同じ悩みを抱えている人がたくさんいて、それを解決した人がたくさんいます。おそらく本で解決できない悩みなどないでしょう。

 

悩みがなくなれば、人生は楽しくなります。読書によって人生は変わります。ぜひ本書で私の読書法を身につけ、自分の望む未来を手に入れてほしいと思います。

 

 

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