著者が教える食べてもいい安全食品『子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品』渡辺雄二


「添加物を色々混ぜると、ハンバーガーそっくりの味になるんだよね」

 

 

 ある時、友人からそんなことを教えられて驚いた。彼が言うには、つまり、今の日本で売られている食品は、たっぷりの添加物を当たり前のように混ぜられているのだという。

 

 

 私は自分の子どものことを考えた。まだ、幼い子どもである。身体に悪いものよりも、身体にいい、健康になれるものを食べさせたかった。

 

 

 でも、何がいいものか、わからない。むしろ、添加物なんてなんにでも入っていると思っている。それでも、食べないわけにはいかない。

 

 

 そこで、私が読んだのは、『子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品』という本だった。渡辺雄二先生の著作だ。

 

 

 どうして私がこの本を選んだのかというと、とてもわかりやすかったからだった。

 

 

 何冊か参考にするために読んだけれど、どれも詳しく教えてくれる本はなかった。小難しい話ばかりで、正直よくわからなかったのだ。

 

 

 けれど、この本は違う。なにせ、スーパーでもよく見かける商品をズバリ写真を載せて「これはいい」「これは駄目」みたいに分けている。

 

 

 駄目な理由は、何やら、有毒な合成着色料や、香料や、甘味料が含まれているから、らしい。その辺りは難しくてよくわからなかったけれど。

 

 

 シャウエッセンや、ファンタグレープみたいな、私が好きでたまに飲み食いしている商品が実は有害なのだと知って、心底驚いた。

 

 

 というのも、その本が言うには、食品添加物はまだよく人体への影響が明らかになっていないものも多いらしい。

 

 

 それどころか、動物に対する実験で明らかに悪影響が出てきた有毒なものまでもが、食品添加物として使われているのだという。

 

 

 海外では禁止されているものが、日本では、「一定の量を超えなければ」という言い訳のもとに、当たり前のように使われている。

 

 

 私たちは気が付けば、毒を食べているのだ。悪影響が出ていないから大丈夫、なんて思わない。すでに長期的な悪影響は出ているらしい。

 

 

 どうして、そんなことになっているのか。私は、企業と、そして、私たち消費者のせいなのかもと思った。

 

 

 消費者は安い値段で良い食品を求める。しかも、健康になれる、なんて聞くと我先にと買いに行く。

 

 

 企業はその期待に応えなければ売れない。だから、価格を安くするために高い材料の代わりに危険な添加物を入れる。日持ちもするし、味もする。

 

 

 魅力的に思えるゼロカロリーなんかにも、つまりカロリーの代わりに別の何かが入っている、ということ。

 

 

 成分表示は既定の量よりも下回っていれば表示しなくてもいいらしい。危険な添加物も表記の穴を縫って練り込まれているのだという。

 

 

 まるで騙し合い。でも、彼らは法律に背いているわけじゃない。合法的に、堂々と毒を盛っている。

 

 

 私は悔しくてたまらなかった。無知は罪だ。今や、子ども向けの食品にすら、添加物がたっぷりと入っていて、安全なんてどこにもない。

 

 

 知識を得ること。何がダメで、何がいいのか、見分ける力を身につけること。それが今の世の中で、子どもを守るために必要なことなのだと、私はようやくわかった。

 

 

添加物大国、日本!

 

 「子どもにだけは安全なものを食べさせたい」と願っている親御さんはとても多いでしょう。

 

 

 身体の基礎は子ども時代に作られます。言うまでもなく、子どもの身体を形成するのは食べ物であり、それだけ子どもにとって、日々口にする食品は重要なのです。

 

 

 ところが、売られている食品を見ると、子どもが食べるのにふさわしいものなのか、首を傾げざるを得ないものがたくさんあります。

 

 

 本来、子どもが好んで食べるような食品は、子どもの身体を育むようなものでなければならないはずですが、食品を製造している企業には、そうした視点はほとんど見受けられません。

 

 

 とにかく「売れればいい」という発想で食品が作られています。そのため、安全性の不確かな添加物が、安易に数多くの食品に使われているのです。

 

 

 食品原料は、長い食の歴史によって安全と判断されたもので、みんなが安心して食べることができるものです。

 

 

 一方。添加物はそうではありません。それが使われるようになったのは大戦後であり、実は安全かどうかよくわからないまま使われている状況なのです。

 

 

 使用を認可した添加物について「安全性に問題はない」と言っていますが、添加物の安全は人間では確認されていません。

 

 

 しかも、動物実験で一定の毒性が認められたにもかかわらず、添加物として使用が認められているものが少なくないのです。

 

 

 こうした状況の中で私たち消費者ができることは、危険性の高い添加物を拒否し、添加物を含まない食品、あるいは安全性の高い添加物のみを含む製品を選択することでしょう。

 

 

 特に、成長期にある子どもが食べる食品については、いっそうの注意が必要です。

 

 

 あまり神経質になるのもよくはありませんが、一定の注意はしなければなりません。本書が、そのお役に立つことを切に願っております。

 

 

子どもに「買ってはいけない」「買ってもいい」食品 [ 渡辺雄二 ]

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