一期は夢よ、ただ狂え『「狂い」のすすめ』ひろさちや
高校生の頃、夢野久作の『ドグラ・マグラ』を読みふけっていた。読んだら気が狂うと言われている奇書。私はその時、心の底から、狂いたかったのだ。
入館ありがとうございます。ごゆるりとお寛ぎくださいまし。
高校生の頃、夢野久作の『ドグラ・マグラ』を読みふけっていた。読んだら気が狂うと言われている奇書。私はその時、心の底から、狂いたかったのだ。
自粛、自粛、自粛。今の世の中、どのチャンネルを映してもそんな声ばかり。ずっと家に閉じこもってばかりで、何の変化もない毎日。何かが足りない。...
本を読めば世界が変わる。私は、それをただの読書家の自慢か何かだと思っていた。それが真実だったと知ったのは、自分が読書するようになってからの...
お金持ちになりたい。誰もが心の中で思っている願いだろう。けれど、実際にお金持ちになれるのは、その中でもごく一部の特別な人たちだけだ。ずっと...
昔から本を読むのが好きでした。毎日のように図書室から本を借りては、友だちが外で遊んでいる中、私ひとりだけは教室にこもり、ずっと本を読んでい...
すでに見慣れた不採用通知を、ごみ箱に放り込む。これで何社目だろうか。俺はため息を吐いて、もう書き慣れてしまった履歴書を書き始めた。
そんなこと、できるわけないじゃないか。気が付けば、そんなことが口癖になっていた。あの一冊の本と出会わなければ、今の私はまだあの頃のまま足踏...
ああ、忙しい、忙しい。今の作業を終わらした後は、次の作業が待っている。仕事に終わりはないのだ。だから、のんびりしている暇なんて私にはない...
出る杭は打たれる。だったら、出なければいい。みんなと同じであれば、自分だけが叩かれることはない。
「フランス人は服を10着しか持たない」という噂を聞いた時、私はとても驚いた。たったの10着だけで、果たして生きていけるのだろうか、と思っ...