犯人は誰だ?『終物語』西尾維新
「さて、この物語の犯人は、いったい誰だろうね」
「さて、この物語の犯人は、いったい誰だろうね」
「うわっ、次のテスト、数学だよ」
ふと、壁にかけられた日めくりカレンダーを眺める。白い紙にかわいらしい猫のイラストが描かれていた。
これで三人目だ。そして、四人目もまたすぐだろう。それが誰になるかは誰にもわからないけれど。
どうしてこうなったのだろう。私は呆然自失としたように脱力して、救いを求めるように天を仰いだ。
「世の中、賢く立ち回ってこそ、人の上に立つことができるのさ」
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