SNSでより多くの人を集める!『SNSマーケティングのやさしい教科書』清水将之


SNSで会社の公式アカウントをつくって宣伝をするんだ。ある時、上司からそんな命令が下った。その瞬間はまさか、その活動を私がやることになるとは、夢にも思っていなかったのである。

 

最近、SNS上での企業の宣伝活動が話題になることが多い。感染症で閉鎖されていた時に、動物の様子をカメラで撮影した動物園の公式アカウントが話題になったのも記憶に新しい。

 

それを見たかどうかは知らないが、どうやら我が会社もいよいよSNSの有用性に気付き、宣伝として活用しようとしたらしい。

 

だが、どうして私なのだろう。SNSなんてやったことがないのに。上司からは、「だってお前、若いじゃん」という雑な答えが返ってきた。若ければSNSに慣れていると思うなよ。

 

ともあれ、仕事として任されてしまった以上、今さらできませんと断ることはできない。私はとりあえず何かをやってみることにした。

 

まずは会社の公式アカウントをつくってみる。そして、商品の情報や店舗情報などを適当に投稿してみることにした。文字を打って、押すだけ。案外難しくない。おや、意外といけるんじゃないか。その時は、まだそう思っていた。

 

それが間違っていたことを知ったのは、それから何か月か経った後のことである。私は突然、上司に呼び出されてお叱りを受けた。

 

「君、本当にSNSでの宣伝をしているのかね? ちっとも効果が出てないじゃないか!」

 

そんなことを言われてもなあ、という声は呑み込んで、いちおう「すみませんでした」と謝る。もう一度見直すように、と命令されて、私は渋々SNSのアカウントを開いた。

 

……たしかに、上司の言わんとするところはわからなくもない。ひどいものだった。毎日何かしらの投稿しているというのも、機械的にしているだけ。いいねもフォロワーも雀の涙ほどしかない。

 

当初は、SNSなんて適当にやっていれば増えるものだと思っていた。けれど、どうもそうではないらしい。だが、一体どうすればいいのか、私にはわからなかった。

 

困り果てた末に、図書館に立ち寄る。何かいい本ないかなぁ、と、藁にも縋る思いだった。その想いが通じたのか、「お、これは」という一冊が見つかる。

 

清水将之先生の『SNSマーケティングのやさしい教科書』という本だ。SNSマーケティングの入門書のような内容であるらしい。まさに、今の私が必要としているような。

 

現代はどんどん新しいSNSが生まれている。この本は、その中でも今なお主流として使われている「facebook」や「Twitter」をメインとして、マーケティングに使う上でどうすればいいか書かれている。

 

それぞれのSNSの特徴やフォロワーの仕様の違いも詳しく解説されているから、読むだけでSNSマーケティングのことが理解できる一冊だ。

 

実際のSNSの画面や図も使って説明してくれているから、SNSに不慣れな私でもわかりやすい。おかげで、今までわからなかった機能なども新しく知ることができた。

 

さっそく、今までのやり方を改めて見直して、アカウントをやり直してみる。ひとまず、「Twitter」を主軸にしていこう。

 

「Facebook」は個人のアカウントをつくって、企業用のページをつくることにする。実名だから個人用は企業の宣伝に向かないが、facebookページは企業向けの機能だ。

 

対して、「Twitter」は広く多くの人にテキスト情報を伝えることに向いている。匿名であるからこそ炎上しやすいが、宣伝にこれ以上向いているSNSはないだろう。

 

本で学んだ知識を使って、マーケティングを始める。すると、最初の時と違って、次第にいいねやフォロワーが増えてきた。思わず笑みが浮かぶ。

 

SNSは適当にやっても意味がない。手をかければかけるほど、自分のアカウントはより大きく成長してくれる。そのことを、私は本から学ぶことができたのだ。

 

 

SNSマーケティングの解説をわかりやすく

 

つい数年前までSNSのビジネス活用やビジネスとしての成立が懐疑的な状況でしたが、今日のSNSの急激な普及によって企業活用が一般的なものとなり、SNSへの対応や運用ルールがより複雑なものに変化してきています。

 

しかし、実際に活用できている企業はまだまだ少ない状況なのではないかと思います。

 

導入や活用が困難な理由として、SNS自体の複雑さや、頻繁に行われるバージョンアップ、新サービスのリリースなどが挙げられます。

 

新たな使い方を習得しても実践してみないとわからないケースが多々あるため、効果予測が難しく、精度を向上させるためには社内のノウハウを蓄積していく必要があります。

 

また、ユーザーと企業が直接コミュニケーションできるネットワークが急激に普及したことにより、ユーザーと企業がお互いにコミュニケーションをとる適切な方法も、手探りの状態といえるでしょう。

 

本書はそうした問題を解決する手引きとなるために、SNS全体の様相から、導入・活用までをわかりやすくまとめています。

 

SNS自体は知っていても、どのように企業活用すればよいのか悩んでいる皆様のお役に立てれば幸いです。

 

 

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